賃貸のマンションを所有するオーナーにとって、
常に満室の状態になっている、
もし空き室になっても入居条件を変えることなく短期間で次の入居者が決まる、
そして維持管理費がかからない、
このようなマンションが理想ではないでしょうか。
とは言うものの建築して10年ぐらいは「新しい」「きれい」ということで結構満室を維持できるのですが、古くなってくると壁も汚れ、設備機器の修理代や部屋のリフォームにもお金がかかり、それでも空室がなかなか埋まらないということがよくあります。。 そんなことを考慮して、このマンションは「10年目以降で勝負できるマンション」という課題で企画いたしました。

その内容は
・全戸角部屋にする。
・全戸専用のポーチ、玄関を設ける。
・全戸浴室、トイレには採光 換気のための窓を設ける。
・結露対策として、複層ガラスとする。
・オール電化、インターネット完備。
・防犯カメラ等のセキュリティー
などを設計に考慮いたしました。

また、市場調査を行い、地元の不動産屋さんに意見を求め、浴室にミストサウナを設置し、一部のマニアの入居者に好まれるような大型のバイク置場を設けました。仕上材料や設備機器については、ごく一般的に使われている量産品のものとし、修理やリフォームの際にお金がかからないことを条件に採用を決めていきました。
建物が竣工し、入居の時期がちょうどアメリカでのリーマンショックと重なり、心配されましたが、家賃などの入居条件を変更することなく、即入居100％となり、現在においても満室の状態が維持されているとのことです。
私共としては、10年後このマンションがどうなっているか、見守っていきたいと思っております。